
スーパーミドル級8回戦
村田諒太 vs デイブ・ピーターソン
試合結果:村田8RTKO勝ち
●所見~村田の場合~
試合前の控室、サラストレーナーが巻くバンデージの大きさに驚かされる。
まるでソフトボールだ。
トレーナーもそのパンチ力に驚愕し、懸念を持つのだろう。
高いガード位置からワンツー、単発の右ストを真直ぐ綺麗に打つ。
フック気味にならず、上体が前に行かず、ウェイトが乗り、ヒットする瞬間は肩がしっかり入るので
相当に威力がありそうだ。
左ボディは体の回転後にパンチがついて来るもので無く、軸と肩肘を決めて打つのでキレよりも
パワー重視となる。
但しこれは4,5連打出来るもので無く、実際、返しの右のみで終わるこ事が多かった。
ディフェンスはガード及びブロック主体で、相手の右をブロックする意識は高い。
4R辺り、右フックをバシバシと食ったがガードはしていたし、パンチ軽いので打たせても構わない
所もあるのだろう。
終始脚は動き、アップライトも崩れず、8Rラッシュ出来るスタミナも証明した。
敢て言うならば上体の上下動が少ない。
スリップ、スウェイの多用はスタイル的に不要かもしれないがダッキングは行った方が良い。
また、思った人は多いだろうが変化が少なく、攻撃的テクが見られない。
攻撃的テクとは伏線の事で 「 この攻撃はその前のあの動きがあったから 」 と思わせるもの。
この試合、結果も内容も本人にも見る側にも良いものだった。
●所見~ピーターソンの場合~
boxrecの戦績から 「 早いRのKO負けか 」 と思わせたが意外に悪くない選手だった。
体が柔らかく食った直後、食った方向に体が自然に撓う感じで威力を殺している。
首も柔らかい様で強烈で重い右を食っても首が傾た後、上体も傾き、その方向に体が流れる。
例えば車AとBの正面衝突、ブレーキ踏んだ車AにBが衝突、ブレーキ踏まない車AにBが衝突。
車Aのダメージはどれが大きいか? ( 小学生のクイズか )
しかしこんなスタイルは軸は決まらず踏張りも無いから当然にパンチは軽く、右も多く当てた割に
オープン気味で会場のファンが心配する程でも無い。
フットワークも多かったが上体がやや重いので足の動きに対しディレイだった。
この選手、しっかり走り込み体絞ればもっと良くなると思われるが恐らく欲望が低いのだろう。